【実録】ウルトラワイドモニターやめました。3つの理由と乗り換え先デスク環境を全公開

当ページのリンクにはプロモーションが含まれています。

「ウルトラワイドモニターさえあれば、仕事の効率は爆上がりするはず…!」

ノートPCの小さな画面にうんざりしていた数年前の僕は、そう固く信じていました。複数のウィンドウを余裕で並べられる広大な画面。まるでSF映画のコックピットのようなデスク。それは、生産性の向上を夢見る僕にとって、まさに憧れの存在でした。

しかし、その“未来のデスク”を、僕は自らの手で解体することになったのです。

「え、なんで?あんなに欲しがってたのに?」

友人たちは口々にそう言いました。たしかに、ウルトラワイドモニターには素晴らしい点がたくさんあります。それでも僕が手放すに至ったのは、**実際に使ってみて初めてわかった「理想と現実のギャップ」**があったから。

この記事は、ウルトラワイドモニターの購入を検討しているあなたが、「自分は本当に買うべきか?」を見極めるための、僕自身の少しほろ苦い、でも正直な体験談です。

目次

結論:私がウルトラワイドモニターをやめた3つのリアルな理由

先に結論からお話しします。僕が「このまま使い続けるのは無理かもしれない…」と感じるようになった理由は、大きく3つありました。

理由1:作業効率の罠 – 自由すぎる画面が、逆に「ウィンドウ整理」という新たなタスクを生んだ

最初に感じた違和感は、皮肉にもその「広さ」が原因でした。

購入した当初は「どこにウィンドウを置いてもいい」という自由さに感動しました。しかし、次第にその自由さが**「どこに置くべきか」という小さな決断を常に迫ってくるストレス**に変わっていったのです。

デュアルモニターであれば「左は資料、右は作業」と無意識にウィンドウを配置できます。しかし、境界線のない1枚の巨大なキャンバスでは、ウィンドウが雑然と散らばりがち。「ええと、あの資料どこに置いたっけ…」と探す時間が増え、集中力が削がれていくのを感じました。専用の分割ソフトを使っても、その設定自体が手間に感じてしまい、本末転倒な状態に。

あの広大な画面は、僕にとって整理整頓されたオフィスではなく、どこから手をつけていいか分からない、広すぎる空き部屋のようでした。

理由2:身体への負担 – 想像以上に大きかった。「首の左右移動」と「目の焦点移動」による疲労

「首が疲れる」という噂は聞いていましたが、「大げさだろう」と高を括っていました。しかし、これは本当でした。

特に、画面の左端に置いたチャットツールを確認し、右端のExcelに視線を移す、といった日常的な作業の繰り返し。これはもう、テニスの試合を観戦するように、常に首を左右に振り続ける感覚に近いものがありました。

さらに、目の疲れも深刻でした。画面の中央を見ている状態から、端にある時計や通知に焦点を合わせる際の「目のピント調節」が、地味に負担としてのしかかってきます。一日が終わる頃には、首の付け根と目の奥がズーンと重くなっているのが常態化してしまいました。

理由3:想定外の非互換性 – Web会議の画面共有で「相手に見づらい」と指摘された

決定打となったのが、リモートワークにおける実用性の問題でした。

ある日のWeb会議で、僕は得意げにウルトラワイドモニターの画面全体を共有しました。その瞬間、参加者の一人から「すみません、〇〇さんの画面、横長すぎて文字が小さくて読めません…」と指摘されたのです。

ウルトラワイドモニターの特殊なアスペクト比(画面の縦横比)は、一般的な16:9のモニターで見ると、左右に黒帯が表示され、中の文字が極端に小さくなってしまいます。それ以来、画面共有のたびに表示範囲を気にするようになり、「これは自分一人が快適でも、チームで仕事をする上ではデメリットになり得るな…」と強く感じました。

【写真付き】やめた後の“最適解”。私の現在のデスク環境

これらの理由から、僕はウルトラワイドモニターを手放すことを決意。そして、試行錯誤の末にたどり着いた現在のデスク環境がこちらです。(※ここでは写真の代わりに説明で描写します)

デスクの上には、ごく普通の24インチモニターが2枚、横に並んでいます。 そう、僕は王道ともいえる「デュアルモニター環境」に回帰したのです。

なぜ王道の「24インチ・デュアルモニター」に回帰したのか?

ウルトラワイドモニターのシームレスな体験から一転、中央にベゼル(枠)があるデュアルモニターに戻ることに、最初は少し抵抗がありました。しかし、使い始めた瞬間にその不安は消え去りました。

物理的な「境界線」があることで、「左は資料、右は作業」という思考のスイッチがカチッと入る感覚です。ウィンドウ整理に悩む時間はゼロになり、Excelの比較作業も圧倒的にやりやすくなりました。まるで、ワンルームから2部屋のアパートに引っ越したような、明確な使い分けができる快適さがありました。

乗り換えて感じたメリットと、少しだけ恋しくなる瞬間

デュアルモニターに戻した最大のメリットは、作業ごとの思考の切り替えがスムーズになったことと、身体的な負担が劇的に減ったことです。

ただ、正直に告白すると、休日に映画を観たり、没入感のあるゲームをプレイしたりするとき、あの画面いっぱいの迫力が恋しくなる瞬間はあります。エンターテイメント体験としては、ウルトラワイドモニターが圧勝だったな、と。

「やめてよかった」と心から思う。ウルトラワイドが向かない人の3つの特徴

僕の体験から、次のような特徴を持つ人は、ウルトラワイドモニターの購入を一度立ち止まって考えた方がいいかもしれません。

特徴1:ウィンドウを“きっちり”分割して使いたい人

「参照用」と「作業用」など、ウィンドウを明確に分けて使いたい人。特に、複数のExcelファイルやWord文書を厳密に比較する作業が多い場合、物理的に分かれているデュアルモニターの方が直感的に操作できます。

特徴2:デスクの奥行きが70cm未満の人

これは物理的な問題です。十分な視聴距離が取れないと、画面の端が見づらく、圧迫感を感じ、首や目の疲労に直結します。モニターアームを使っても限界はありますので、まずはデスクの採寸が必須です。

特徴3:Web会議での画面共有や、誰かにPC画面を見せる機会が多い人

僕が経験したように、特殊なアスペクト比は、他者との情報共有の際にデメリットになり得ます。画面を見せる相手の環境は選べない以上、スタンダードな比率のモニターの方が無難と言えるでしょう。

逆説的に見えた「最高のパートナー」になる人の特徴

誤解しないでほしいのですが、僕はウルトラワイドモニターがダメな製品だとは全く思っていません。僕に合わなかっただけで、ある特定の人々にとっては、これ以上ない最高のパートナーになります。

それは、動画編集者、音楽制作者(DTM)、トレーダーなど、長いタイムラインや複数のチャートといった「横長の情報をシームレスに扱いたい」人たちです。彼らにとっては、僕が感じたデメリットは些細なこと。むしろ、それを上回る圧倒的なメリットがあるのです。

まとめ:後悔ではなく“最適化”。最高の仕事環境を見つけるためのヒント

僕がウルトラワイドモニターをやめた経験は、決して「失敗」ではありませんでした。むしろ、自分にとって本当に必要なものは何かを教えてくれた、**「デスク環境の最適化」**に向けた重要なプロセスだったと、今では心から思っています。

高価な買い物だからこそ、後悔したくない気持ちは痛いほどわかります。もしあなたが購入を迷っているなら、流行や憧れだけで判断するのではなく、**「あなたの毎日の仕事で、最も時間を費やしている作業は何か?」**を徹底的に見つめ直してみてください。

その答えの先に、あなただけの最高の仕事環境がきっと待っているはずです。

FAQ(よくある質問)

Q1. やめたウルトラワイドモニターはどうしましたか? A1. 状態が良かったので、フリマアプリで売却しました。外箱や付属品を綺麗に保管しておいたのが功を奏し、思ったより良い値段で、次に使ってくれる方へ譲ることができました。

Q2. デュアルモニター以外に検討した乗り換え先はありますか? A2. はい、解像度の高い「4Kモニター(1枚)」も検討しました。しかし、ウィンドウをきっちり分けたいという僕のニーズには、やはりデュアルモニターの方が合っていると判断しました。テキスト作業がメインなら4Kモニターも非常に有力な選択肢だと思います。

Q3. 使っていたのは湾曲タイプですか?平面タイプですか? A3. 僕が使っていたのは湾曲タイプです。没入感は素晴らしかったですが、首の疲れは平面タイプでも大差ないかもしれません。それよりも、画面の絶対的な「横幅」が、僕の身体や作業スタイルには合わなかった、というのが結論です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次